股関節の痛み

 

 股関節の痛み

 
原因は、加齢、激しいスポーツによる痛みの他、事故などの外傷によるもの、立ち仕事や日常生活から受ける負担によるもの、疾患よって起きるものなど様々です。
 
痛みの部分が本当に股関節であるのかどうかという事もあります。通常、股関節に何らかの問題がある場合は鼠径部もしくは大転子に痛みが生じます。しかし、患者様から痛む箇所を聞き取ると、お尻や太ももであるという方が多くいます。
この場合は、股関節ではなく、筋肉が原因である事が多く治療やストレッチなどで痛みが改善される事があります。正しい治療を行うためにも痛みの箇所をしっかりと把握することはとても重要なのです。
主な股関節の痛みの症状として、グロインペイン症候群、坐骨神経痛、変形性股関節症、鼠径部の挫傷・肉離れなどがあります。
 
 

 グロインペイン症候群

 
 
 
グロインペイン症候群は、他の競技と比べサッカー選手に多く見られ、一度なると治りにくいのが特徴です。体幹から股関節周辺の筋や関節の柔軟性(可動性)の低下による拘縮や骨盤を支える筋力(安定性)低下による不安定性、体幹と下肢の動きが効果的に連動すること(協調性)が出来ず不自然な使い方によって、これらの機能が低下し、痛みと機能障害の悪循環が生じて症状が慢性化していきます。

何らかの原因で可動性、安定性、協調性に問題が生じたまま、無理にプレーを続けると、体幹から股関節周辺の機能障害が生じやすくなります。また、片足で立ってキックを多くするサッカーの動作そのものが発症の誘因になります。